各障害の特性や情報・体験談

ASDの特性や特徴と生きづらさに関する体験談・症状が出る背景とは?

こんにちは。(hikaru_lonewolf3)です。

 

あなたは、ASDかも?と思った事はありませんか?

もし、思ったのであれば、この記事はご自身の新たな特性の発見になるかと思います。

 

 

ASD(自閉症スペクトラム障害)については私が当事者なため、生の情報をお届けできるかと思います。

 

それでは、まずは、ASD(自閉症スペクトラム障害)の特性や特徴からお話していきます。

 

ASDの特徴と特性、当事者の生きづらさの体験談とは?

ASD【自閉症スペクトラム障害】の特徴と特性について

ASD(自閉症スペクトラム障害)の特徴は以下のようなものがあります。

人とのコミュニケーションにおいて、言葉や視線、表情や身振りなどによるやり取りが苦手だったり、自分の気持ちを伝える事や相手の気持ちを汲み取る事が難しかったりするといった特性があります。

 

また、特定の事に関する強いこだわりを持っていたり、聴覚など、感覚の過敏さを持っている事があります。

 

 

ASDの主な特性例

①社会性の難しさ

②コミュニケーションの難しさ

③興味・関心の狭さ(偏り)

④感覚(刺激)の過敏さや鈍感さ

⑤睡眠の異常

⑥過集中

⑦特定のものに関しての記憶力が強い

 

が原因で次のような悩み事が起こります。

 

・ASDの特徴は悪意は無いのに、気づいたら相手が怒っている。

・物事のこだわりが強すぎて臨機応変に対応していくのが苦手。

・一つの物事に夢中になりすぎて他の事や約束事を忘れてしまう。

 

そこで孤立感や疎外感を感じてしまう人は少なくありません。

 

上記のような特性ある無しに分けるのではなく、傾向が強い人から弱い人まで、”ひとつの特性の連続体(スペクトラム)”としてとらえるのが、ASDです。

ASDは元々の名称は『広汎性発達障害』といわれており、それがアスペルガー症候群もまとめて一つの定義になったのも、その要因といわれています。

 

 

ASDはADHDと併発しやすいという症例もよくある程で、ASDの特性だけある人もいれば、ADHD(注意欠如・多動症)の特性を合わせ持つ人もいます。

 

※上記の画像は大人の発達障害ナビから引用したものです。

ASDの主な症状としては、前述のとおり、コミュニケーションに関するものや強いこだわりや感覚過敏などのものですが、

 

それに付随して二次障害というものがあり、二次障害で例えば、ADHDやうつ病が診断された時にASDが診断されるケースが多いです。

 

実は私自身もこのケースでした。

最初は社会不安障害とてんかんを診断され、当時であれば、『広汎性発達障害』【ASD】が診断されています。

※因みに私には、ADHDの特性もあります。

 

上記については、下記の記事で細かく書いていますので、見て頂けたらわかります。

 

ADHDの特性と当事者の体験談について【一般人には知られていない当事者の生きづらさ】こんにちは。 ひかる(hikaru_lonewolf3)です。 今回はADHDの特性と私自身の体験談についてを語って...

 

次はASDが診断される背景についてです。

ASDがみつかる時の背景はどのような状況か?体験談を交えて説明

中学生~高校生などの思春期から大学などでは、学校の勉強についていけなかったり、クラスメイトや友人とのコミュニケーションでトラブルが発生する事があります。

 

また、高校生や大学生の時はアルバイトで高度なコミュニケーションを要する事があり、その点と当事者がマルチタスク(仕事や勉強等での同時進行)で症状が見つかる事があります。

 

それぞれ、学生生活でのASDの悩み事とアルバイトでの悩み事を章毎に分けて、お話していきます。

 

学生生活でのASDの悩み事と症状が表れる背景【授業や行事毎に解説】

・・・学生生活。

ここでは、小学生の時や中学生~大学生まで行事や授業の難易度毎に語ります。

 

まず、小学生や中学生の授業や行事についての事からどうぞ。

 

ASD傾向の人には集団行動が非常に苦手である為、集団生活が始まっていき、小学校でなじみの深い友人だけでなく、別の地域からの学生も入学してくる中学生活では、臨機応変な対応が苦手なASDの人にとってはかなり学生生活において難易度が高く感じます。

 

 

臨機応変な対応やマルチタスク(同時進行)が苦手なASDの特性は新しい環境に入ったから起こるものだけではありません。

この記事を見ている方が大人のASDの方であったり、「自分がASDかも?」という方にとっては共感できるかもしれませんが、

 

 

中学生活だけに限らず、高校生活でも共通して言える事ですが、学校の授業や行事には実際に同級生と身体を動かして広範囲を行動するというものが多数あります。

 

例えばですが、下記のものがあります。

 

ASDの人がマルチタスク【同時進行】や臨機応変な対応の苦手さで困る行事等

①体育の授業(団体スポーツの授業)

②体育祭(ダンスや組体操、各種目)

③修学旅行(班ごとの集団行動など)

④学園祭(役割分担・計画など)

 

また、それぞれ語ります。

 

体育の授業や体育祭に関してのASDの人の悩み

体育の授業や体育祭。

 

これらは中学・高校生活において、ASDを持った人にとってはかなり苦痛に感じます。

何故なら、体育の授業は体育館内なので、まだ良いとして体育祭ではとても広い校庭を様々な学年の大勢の子どもたちが同じような服装で走り回り、保護者や子ども達の歓声やリレーのピストル音などの音や声を聴きながら行動するという、マルチタスクが発生します。

 

 

また、前章の説明のとおり、ASDの人は感覚過敏があり、音に敏感(聴覚過敏)等があるため、非常に疲れる行事だといえます。

 

また、ASDの人の中ではあまり、運動が得意でない人が一定数いるため、その影響でクラスで体育祭でのチーム戦で勝敗を分けてしまった場合、一定期間、クラスメイトからのイジメが待ち受けている場合もあり、

 

私自身も体育祭で点数を取れなくてイジメを受けた事があり、「お前のせいで負けた」と言われた事もあります。

 

 

私もそうですが、ASDの人にとっては、「音や声と集団行動でのマルチタスク」に加えて、人間関係でのペナルティもある体育祭はまさに地獄の行事だといえるでしょう。

しかも、その行事は小学校なら6回、中学校なら3回、高校でも3回もあるわけですから。

私も学生時代は体育祭が主な理由で鬱でした。

 

その体育祭が原因でパニックを起こしたりと症状が表れることも少なくないでしょう。

せっかく夏休みで楽しい思いをした後に地獄の体育祭が毎年複数回訪れるのは嫌で仕方なかったです。

それが、予行演習と本番で何回も行われるのですから。

 

修学旅行でのASDの人の悩み【小学生・中学生・高校生共通】

修学旅行は小学生・中学生・高校生のそれぞれで共通であるので、こちらでは、ASDの人の共通の悩みや症状が出やすいところしか語りません。

 

修学旅行では、小学校・中学校・高校と共通で学校の同級生と一緒に先生監修の元で旅行の細かな計画を立てます。

 

 

そこで、班に分けて話に参加するのですが、ASDの人は前述のとおり、人とコミュニケーションを取る事そのものが苦手であるため、場の空気を読めずに発言してしまったり、そもそもの話、集団での話についていけない事があります。

 

 

そこで、計画が進んでいき、当事者(ASD)の人は計画のメモを取る事と人の話を聴くことが同時にしづらいという特性もあるため、話についていけずに気が付けば、計画決めが終わっていたという事もなくはありません。

 

 

そして当日になり、ASDの人は修学旅行の計画をすべて頭の中にいれる事が出来なかった場合に実際の集団行動と計画の冊子を見る事で頭がいっぱいになったり、クラスメイトとのコミュニケーションについていけなかったりする事があるので、ここでもまた、マルチタスクが生じてしまいます。

パニックになってしまったり、ADHDの特性の注意散漫になってしまう事もあるでしょう。

 

 

学校の各行事や授業では、集団行動・集団生活はほぼ必須です。

理由は小学校~中学校の義務教育や高校での教育はほぼ全て、社会に出たときに会社で集団行動(チーム)で働く事を想定して教育しているからです。

 

 

体育祭の話はASDの人にとってはほぼ地獄そのものですが、修学旅行は悪い事だけではありません。

旅館やホテルの料理が美味しかったり、クラスメイトと写真を撮ったり、家族にお土産を買ってきたり、居室で友達と遊んだりする事もあるでしょう。

 

修学旅行に関しては、勝負毎ではないため、イジメなどのトラブルに発展する事は少ないと思います。

 

私も、修学旅行は計画決めなどで苦労したり、迷子になったりして苦労しましたが、基本的に友達と過ごせて楽しかったですよ。^^

 

次は高校生・大学生の時のアルバイトの話です。

この話、バイトの話が終わったら、社会人でASDが見つかるケースについてお話していきます。

 

高校生・大学生の時のアルバイトでASDの人が抱える悩みと症状が表れる背景

こちらもアルバイトに関する悩みだけを語ります。

大学生ができるアルバイトといえば、夜勤の仕事などしか無いと思います。

なので、アルバイトに関してはASDの症状が出たり、苦しみやすい場面を語ります。

この記事を見た方がご自身の仕事やアルバイトで気を付けるなり、周囲の人、同僚や社員さん、上司の方などに配慮を得られるように要点だけをまとめます。

 

 

私自身、学生時代、高校生・大学生の時を含めて、アルバイトは8か所~10か所でやっており、様々なアルバイトの話ができると思います。

※アルバイトに関しての記事は別の記事で書いていくので、この章では、各アルバイトでASDの人が共通して困るような場面や対策だけにしておきます。

しつこくてすみません(汗)

 

あなたは、アルバイトといえば、どんな仕事を思い浮かべますか?

いろいろあると思います。

 

先に言っておきますが、ASDの人にとって向いてそうな仕事をいくつか紹介しようと思います。

ただ、ASDの人に向いていない仕事、負担がかかる仕事の方が成長はできるものと考えます。

 

ASDの人はコミュニケーションが苦手ではありますが、会話を進めていくうちに慣れていき、コミュニケーションが上達していく事がありますので、「成長したい!」と思うのであれば、バイトや仕事を始めて、配慮を得て働くという選択肢はあります。

 

なので、ASDの人はコツコツとやる仕事の方が向いていそうだと思われるかもしれませんが、今後の成長を求めて社会で生きやすくいきたいのであれば、自ら苦手な仕事をするのもあるので、期間を決めて働くのもアリです。

 

 

下記が様々なアルバイトでの共通点です。

 

各アルバイト【飲食店・接客業・小売店・工場】のASDでの共通の悩み事

①業務での同時進行が発生する(マルチタスク)

②報連相【報告・連絡・相談】で順序立ててコミュニケーションを取らなければならない。

③同僚や先輩の人間関係

です。

 

業務的には、

コンビニ、接客業、飲食業のレジ以外の作業は単調な仕事が多く、レジ業務などの接客関連はASDのコミュニケーションが苦手な面があるので、配慮を頂いて働ければクローズド就労でも働くことはできます。

 

クローズド就労でも最近は障害の理解をして下さるところも増えています。

が、確実に障害の配慮を求めるのであれば、障害者雇用一択です。

 

※就職や転職に関しての記事も別で書いていきます。

 

症状が表れる背景としては、マルチタスクとコミュニケーション力の問題と聴覚過敏等の感覚過敏が表れるものです。

 

例えば、飲食店のアルバイトを例として、以下のケースが挙げられます。

 

ASDがアルバイトで症状が表れやすい背景のケースの例I【飲食店の場合】

①レジ業務とホール業務での接客のマルチタスクでパニックになる。

②飲食店内のお客様の話し声や厨房での同僚や社員さんの声で聴覚過敏の症状が発生し、体調不良になる。

③コミュニケーションが上手くいかなくて、同僚や先輩に嫌がらせをされるケースがある。

 

こういうケースがありますが、

※解決法に関してはある程度、知っているので、別の記事で書いていきます。

 

 

今日はここまでです。

最後までお読み頂き、ありがとうございました。

お疲れさまでした。